ぬいぐるみがないと生きていけない
子供のころから辛かった。
親の機嫌が悪いと八つ当たりされたり、親だけで出かけて何日もほったらかしにされることもあった。
きっと次は優しくしてもらえる…と希望をもつが、また同じようなことをされ裏切られる。やり場のない悲しみでいっぱいになる。
部屋の隅っこで、私は1人で心を亡きものにする。
そんな生活の中で、4歳の時にお祭りのくじ引きで出会った小さなぬいぐるみ。
どこに行くにも一緒だった。
親に殴られたり、悲しい思いをした時は、ぬいぐるみと一緒に共有して、辛さを分かち合う。ぬいぐるみの顔を見ると、何でも乗り越えられそうな気がした。
1人で暮らすようになってもいつも一緒。結婚してからも。今でもリビングの一番いい場所にお家がある。悲しいことがあると、一番に報告する。30年も変わらず傍にいてくれる安心感。いつもありがとう。
ろくに友達もいない私。ぬいぐるみは唯一の大親友だ。
カウンセリングの先生は、ぬいぐるみがいなかったらもっとひどい精神の病気になっていたと思うとのこと。こんな小さな体で、私の全てを背負ってくれている。この子と出会って、なんとか生きてこれた。
だから、ぬいぐるみのためにも自分から死なないように生きていこうと思う。
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